「農民」記事データベース990503-404-04

産直で値段も安定

鹿児島・枕崎産グリーンピース「来年は全国へ出荷したい」


 鹿児島県枕崎市からエンドウ豆(グリンピース)が農民連本部に届きました。これは「うすい」という品種で、南薩摩農民組合の会員で、いっせい地方選挙で枕崎市の市議会議員選挙に新人で立候補した中原末広さん(52)が送ってくれたものです。

 枕崎市にある別府地域では四十五年前にグリーンピースを高価な野菜として導入し、当時は竹篭に入れて電車で市場まで運んだそうです。現在は農協や仲買人を通じて神戸、大阪、京都の市場に出荷しています。
 今年から九州ブロックを通じた産直に初めて取り組み、南薩摩農民組合の会員で枕崎市の松山文子さん(53)と二人で出荷をおこないました。例年だとキロ七百円の市況ですが、今年はキロ二百円以上も安くなるなか、産直で安定した値段で販売できて良かったといいます。
 この地域では「うすい」という品種だけで三十町歩、およそ百五十戸の農家が栽培をおこなっており、来年は農民連の会員拡大もしながら、ぜひ全国へ出荷していきたいと話しています。
 今年の出荷は終わってしまいましたが、例年だと二月下旬から六十日間ほど出荷できます。

 *一戸あたりの平均が二十アールくらい。五十アールで四百キロの収穫。
 *グリーンピースは関西地域では九割が豆ご飯にしているといいます。
 *路地ではグリーンが濃いそうですが、霜の被害の心配もあります。ハウスは中身の実入りがよく、粒ぞろいで中飛びがないため作っているところもあります。これは露地物。

(森吉/新聞「農民」1999.5.3付)
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1999年5月

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