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8月24日〜26日 長野県飯山市で開きます

'99農民連全国研究交流集会

野趣豊かな大自然満喫、信濃平の民宿村あげ歓迎


 今年の全国研究・交流集会が長野県飯山市で八月二十四日(火)〜二十六日(木)に開催されます。会議場は飯山市民会館。宿泊は飯山市信濃平の民宿に分宿します。

大自然と人情味があふれるもてなし

 信濃平の二十六戸の民宿は全員が農家です。この地方は日本有数の豪雪地帯で山深い山村。いまから三十数年前、農業だけでは生活出来ず、「どうやって生きていくか」と地域で真剣な議論が行われ、不利な条件だからこそ残された自然や文化を生かそうと約八十戸で民宿をはじめたといいます。いまでは二十六戸まで減ったものの、“豪華”なホテルやペンションが一軒もなく、冬の信濃平スキー場をはじめ、地で採れた旬のものを食べてもらい、ふるさと信州の自然と人情味あふれるもてなしをなによりもの観光資源に頑張っています。

農民連の「民宿部会」つくる動きも

 夏場は、東京や横浜の小・中学校が授業の一貫として、ここの民宿を利用して合宿を行っています。そば打ちや農作業体験、方言教室、山登りや川遊びなどなど。この地に伝わる文化や民話を民宿の主が語部となって語ります。合宿に参加した荒れた子供たちの心が癒され、たくましくなって都会に返っていくといいます。
 長野県連は、昨年から民宿部会を発足させるための議論を進めていますが、この機会に民宿を経営する仲間に声をかけ、「民宿部会」として研究交流集会を受け入れようと計画しています。
 観光のメッカ長野県には、県内各地に民宿が広がっていますが、どこでも大手旅行会社の横暴な宿泊費の値切りで経営は深刻です。信濃平で息子さんと二人で農業を続けながら民宿を経営する足立ていさん(農民連会員)は、「一人三千円にまで値切られ、あまりの安さに涙がでる思い」といいます。こんな横暴から経営を守るためにも、「全県的に民宿部会の仲間を広げ、“農民連民宿ネットワーク”をつくって、安らぎと人間性回復を求める都会の人たちに来てもらおう」「ホームページをつくろう」など、取り組みの夢を広げています。

観光地めぐりの起点にも最適地

 会場となる北信州は、野沢温泉や木島平、秋山郷など飯山を起点に旅の豊かさが広がっています。北信を満喫できるオプショナルツアーも検討されています。
 この夏、北信州・信濃平で、安らぎと元気を培いましょう。

 ※(当初、八月二十三日〜二十五日に開催予定でしたが、会議場が月曜日休館のため変更になりました)

(新聞「農民」1999.5.3付)
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1999年5月

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