野菜の輸入、史上最高（昨年）

不作につけこみキャベツ12倍、大根8倍…

　昨年は台風や長雨で、農作物の出来が悪く、農民は大変な目にあいました。ところが、その裏で、輸入野菜は史上最高に達しました。とくに、生鮮野菜は二九％も増加しました。
　キャベツが十二倍、大根類が八倍、トマトが四・二倍、ナスが三・九倍、人参が二・五倍、レタス、シャロットが二・五倍、ネギ類が二倍、ほうれん草、ピーマン、さつまいもが一・五倍などすごい増え方です。
　一九九二年と比較すると、六年間で二・八倍という激増ぶりです。

　茨城の野菜農家は「これは、確かにすごい輸入の増え方ですね。農家が、不作で困っているのを尻目に、政府や商社が、どんどん、輸入を増やしているのは、まったくひどい。市場で五％出荷が増えても値下がりするというのに、これでは、農家はうかばれませんし、消費者も迷惑です。ポストハーベスト農薬に汚染され、栄養価の低い輸入品を食べさせられるのですから」と語っています。
　輸入の激増を抑えるためにもすぐ、セーフガードを発動すべきです。