「農民」記事データベース990503-404-05

今年の大豆畑トラスト運動

生産地リスト発表

昨年の3倍以上、50カ所


 大量に輸入され、表示もされないまま食卓に上っている遺伝子組み換え食品に反対し、消費者とともに安全な国産大豆を作ろうと、昨年から始まった「大豆畑トラスト運動」は、ことし二年目を迎え、全国に大きく広がろうとしています。
 この運動を呼びかけている遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは、四月十六日に記者会見し、ことし大豆畑トラストに参加する生産地リストを発表しました。

 昨年は十五ケ所だった生産地が今年は北海道から九州まで五十ケ所と三倍以上に広がりました。作付面積も約七十ヘクタール以上が予定されています。
 このうち農民連組織や会員が受け入れる生産地は、秋田1、山形3、福島1、茨城2、栃木1、埼玉3、千葉1、長野3、新潟2、富山2、石川1、静岡4、愛知1、京都2、兵庫6、広島1、福岡1の十七府県三十四ケ所に上っています。大豆トラストの方法は、消費者が一口四千円で、十坪(三十三平方メートル)の土地を借り受け、生産者に大豆を作ってもらい、収穫した大豆四〜六キロ前後を大豆のままか、味カイなどに加工して送るというもの。

 ことしは、(1)生産地が全国に広がったため、出来るだけ地場生産、地場消費を基本として、その地域、地域で消費者との提携をすすめる(2)種まき、草取り、収穫、味カイ作り体験など生産者と消費者との交流を盛んにする(3)安全な農産物を食べたいと願っている消費者の要求にこたえ、大豆以外にもナタネ、小麦、そばなど作物のトラストにも広げていく(4)トラスト参加の生産者は、「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の会員(年会費五千円)となり、各地のトラストのニュースや最新情報をのせた会報(月一回)を送ることになっています。

 大豆トラストへの参加申込みは、五月下旬まで。「生産者リスト」「大豆トラストの手引き」などの希望者は、五百円切手を同封して農民連本部まで申し込んで下さい。

(新聞「農民」1999.5.3付)
ライン

1999年5月

HOME WTO トピックス&特集 産直・畜産・加工品 農業技術研究
リンク BBS 農民連紹介 新聞「農民」 農とパソコン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-1999, 農民運動全国連合会