軍拡よりくらしと人権
国際女性デー中央大会
世界の女性と連帯して
「ハラスメントは人権侵害!」「安心して暮らしていける最低保証年金制度を!」「国は客室乗務員に保安任務ライセンスを付与せよ!」
3月8日は女性の権利運動をたたえ、女性の社会参加や地位向上を呼びかける「国際女性デー」でした。日本でも「国際女性デー中央大会」が都内で開催され、様々な立場から共同を広げる訴えが出されました。主催は各団体でつくられる実行委員会。
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手をつなぎ、声をあげようとみんなで確認しました |
日本婦人団体連合会の柴田真佐子会長は「今年10月にスイスで国連女性差別撤廃委員会が開かれ、日本の第9次報告が審議される。日本政府に女性差別撤廃条約選択議定書を早期に批准することを求め、女性の権利を国際基準に引き上げる年にしよう」と主催者あいさつをしました。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長やポルトガル、ギリシャなど世界の女性団体、立憲民主・共産・社民・沖縄の風の国会議員からメッセージが寄せられました。
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講演した猿田さん
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弁護士の猿田佐世さんが講演。猿田さんは「新外交イニシアティブ」という会の代表で、外交の諸問題の調査・研究・政策提言やアメリカの国会議員への広報活動などを行っています。
猿田さんは、日本政府が進めている軍事力強化について、まるで「その選択肢しかない」かのように国民に知らせるやり方は「本当に詐欺的だ」と強く批判。「一番愚かなことは、台湾有事を想定した計画の中で、どれだけの国民が犠牲になり、どれだけ生活に影響が出るのかを全く語っていないことだ」として「日本もASEAN(東南アジア諸国連合)のように『アメリカ、中国のどちらも選ばない』という姿勢で外交に臨むべきだ」と主張しました。そして日本国内で民主主義・人権・法の支配が守られる社会にしていくための一人一人の行動が、世界の平和を推進することにつながる、と結びました。
議決提案では農民連女性部の椎名知哉子さんが「日本政府への決議案」を読み上げ、アピール案などとともに拍手で確認されました。
大会に先立ち、同日正午に銀座パレードが行われ150人が参加。中央大会は会場350人、オンラインで530カ所からの参加がありました。
(新聞「農民」2024.3.25付)
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