千葉県農民連
第55回定期大会
自給率向上署名推進へ決意固める
佐倉義民伝ゆかりの宗吾霊堂で
食料と気候など世界の多重危機のもと、食料主権とアグロエコロジーで農業を未来につなぎ、暮らしと地域を守ろう――。千葉県農民連は1月25日、第55回定期大会を成田市にある宗吾霊堂(東勝寺)で行いました。
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宗吾霊堂で開かれた県連総会 |
討論では昨年農民連に加入した新規就農者や青年酪農家のほか、学校給食への有機米供給、選挙・買い物・学校給食などの公共調達という社会を変える3つの行動の学習、県連の大会代議員や役員に女性を増やすなど、多様な取り組みと方針、昨年12月の国際農民組織ビア・カンペシーナ国際総会の様子が報告され、女性役員が9人に増えました。
食料と農業の特別講演を全国連の長谷川敏郎会長を講師に開催し、事前に新聞への折り込みを行うなど、近隣の農家以外にも幅広く呼びかけ100人が参加。会場で新聞「農民」を申し込んだ参加者は、「話を聞いて農業を勉強したくなった」と話しました。
会場となった宗吾霊堂は江戸時代前期、重い年貢で困窮する農民を、自らの命を投げうち救った佐倉義民伝で有名な木内惣五郎(佐倉宗吾)がまつられています。
講演後、惣五郎の末えいで、木内家17代当主の木内克子さんに、惣五郎没後370年の石碑建立のお話を伺うとともに、劇団前進座俳優の山本春美さんによる紙芝居「星になった宗吾様」も上演され参加者は涙ぐんでいました。
石碑には「千葉県農民連」と地元住民の小倉毅副会長(県連・全国連ともに)の名前も刻まれています。大会後に宗吾旧宅にある石碑を訪ねるなどした参加者らは、誰も飢えることがないよう、自給率向上に力を合わせる決意を固め合いました。
(千葉県農民連事務局長 森吉秀樹)
(新聞「農民」2024.3.4付)
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