「農民」記事データベース20240226-1590-09

富山 氷見・小矢部と、
石川 七尾を調査

農民連災害対策本部と
富山県農民連

関連/能登半島地震支援募金にご協力ください


 農民連災害対策本部は2月11、12の両日、富山県農民連と合同で、富山県氷見市と小矢部市、石川県七尾市の地震被害調査を行いました。

 農民連本部から藤原麻子事務局長、富山県連から水越久男副会長が参加しました。

 棚田がひび割れ、陥没

 富山県農民連役員の堂田一茂さんが住む、氷見市論田地区は、石川県境にある約100戸の山間集落です。地震で断水し、堂田さんは2日間、公民館に避難しました。

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液状化で穴の空いた田んぼ(小矢部市)

 論田地区は、中山間地直接支払い交付金などを使いながら棚田を維持・管理しています。棚田で作ったもち米で草餅の加工・販売を行い、地域を守ってきました。

 以前から土砂災害の発生しやすい地域のため、県が集水井(しゅうすいせい)を設置し地下水をコントロールしています。過去の地震でできた湧水地をため池とし、ポンプアップしながら棚田に給水しています。

 山を切り開いて作られた標高の高い場所にある棚田は、ひびが入り約50センチの深さで陥没していました。堂田さんは「水を張らないとわからないけれど、今年は作付けできないだろう」と言います。

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ため池や周囲の棚田の被害を確認する藤原さん(左)と堂田さん(氷見市)

 子々孫々まで残したい

 12日に視察した七尾市の農事組合法人「万行希望の丘農園」でも、水田やため池の地割れなどの被害が起きています。

 地震発生後、2次被害が起きないように水を抜いたため池は、内側でひび割れ、外側で石垣のゆがみが発生し、水をためると危険な状態です。農園理事長の西野勝一さんは「ため池が機能しないと水を送れないが、決壊して下の住宅に被害が起きるのはもっと大変だ」と話していました。

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田んぼに大きなひび割れができました(七尾市)

 2つの地域とも作付けできない水田があり、融資の返済もあって死活問題です。作付け不能水田への収入保障、水田やため池の本人負担のない復旧・修復への要求は切実です。藤原事務局長は農水政務官に対策を要請することを紹介し、「あきらめずに政府や自治体に対策を求めましょう」と激励しました。

 引き続き募金へのご協力をお願いいたします。


能登半島地震支援募金にご協力ください
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 ▼記号 10030
 ▼口座番号 61671711
 ▼名義人 農民連災害対策本部

(新聞「農民」2024.2.26付)
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2024年2月

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