食と農、学校給食の連携
駒澤大学学生が聞き取り調査
農民連青年部が協力
和歌山での実践を聞く
駒澤大学の姉歯曉教授のゼミでは、学生が食と農、学校給食の連携の現状と課題について学んでいます。
農民連青年部は姉歯教授からの「東京都世田谷区などの調査で、農家とのつながりを作ることに苦労している実態がある。地場産給食の実践ができている現場を、学生が聞き取り調査したい」との依頼に協力し、和歌山県の「給食スマイルプロジェクト〜県産小麦そだて隊!〜」を紹介。オンラインでの聞き取り調査を1月24日に行いました。
和歌山県の満留澄子さん(消費者)、貴志正幸さん(生産者)が取り組みの概要を紹介。給食パンから除草剤成分が検出されたという農民連食品分析センターの調査をきっかけに、消費者と生産者が手を取り合って、小麦栽培に挑戦し、学校給食パンに供給している経過や課題などを紹介しました。
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上段左端が貴志さん、右端が姉歯教授、中段がゼミ生のみなさん、下段が満留さん |
学生からは、世田谷区や新潟県五泉市での調査をもとに、「小麦は学校までどういったルートで運ばれるのか」「現場の栄養教諭との連携の仕方は」などの質問が出されました。
参加した学生からは「輸入小麦の残留農薬の問題から、実際に有機小麦を作って給食パン納入までつなげた運動に驚いた」といった感想も寄せられ、生産や運動の現場との交流が刺激になったようでした。
農民連青年部ではこのご縁を大切にして、今後も交流を続けていきます。
(新聞「農民」2024.2.19付)
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