「農民」記事データベース20240212-1588-12

旬の味


 テレビをみていたら、急に津波の警報に変わり、何事?と思う新年の始まりに。あれからひと月、何もできない日々。せめてもと街頭で募金を訴える▼募金を訴えながら、考えさせられることも多かった。水がでない。水道が地中にあるのはどうなの?道路があんなにずれて段差ができて、地盤に合った設計だったの?耐震工事をしたくても経済的に無理と困っている人を放置した?いろいろ思いめぐらせた▼家を建てるとき多少は地盤を考えているが、大地震に耐えうる土台や強度までは思い至らないのでは。まして建売住宅となると、どの程度まで考えられているのか。デザインには凝っていても、入居前にすでに床が傾斜している物件も出ている▼無責任に売って資金回収することしか考えない業者もあるなかで、専門的な知識もない庶民は、災害があれば大きな被害を受けるしかないのか。わが家だって、昭和56年の水害のとき、堤防が決壊する場所が違っていれば農地が犠牲になっていたかもしれないのだから。

(麻)

(新聞「農民」2024.2.12付)
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2024年2月

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