つくる人・食べる人がつながって
春の大運動始まる
栃木で産直交流会
産直センターと新婦人
新農業基本法と自給率学ぶ
つくる人・食べる人が学び合い、食べて、語り合ってしっかりつながりました。1月27日、栃木産直センターと新日本婦人の会栃木県本部の主催で久しぶりの産直交流会を宇都宮市で開催しました。
|
つくる人と食べる人がつながって交流しました |
農作業と見学をきっかけに交流
きっかけは5年ほど前から開始された有機農産物の取り扱いで、新婦人の若い方を中心に農業に関心を持つ方が、農家を訪問して見学や農作業を手伝う交流が増えてきたことです。産直協議会で、「農業基本法、食料自給率」について学び交流しようということになりました。
準備として、新婦人のメンバーと私、國母が生産者を訪問し、対話して交流会への参加をお願いして回りました。新婦人の若手メンバーの熱心な努力で、20軒余りの生産者を訪問しました。
消費者側の参加者も新婦人の方を中心に地方議員、一般農家、学校給食に関心のある方などに働きかけ、その甲斐あって、会場は満席で70人余りの参加者の熱気で埋まりました。チラシ作り、会場手配、設営、プログラム作成、運営など新婦人の方々に大変お世話になりました。
午前は農民連本部、岡崎衆史事務局次長の「日本の食料自給率、食料・農業・農村基本法」についての講演、続いて生産者からの発言2件、消費者からの発言1件を聞きました。岡崎さんからは国際活動の紹介、厳しい食料自給率の現実と危機的な見通し、政府が狙う「食料自給率」の言葉さえない新「基本法」の問題点と、危機打開のための農民連の提言について解説されました。農家からは人手不足など深刻な状況や、野菜作りにかける情熱など熱心な発言、消費者の方からは一般食料品の品質表示に対する疑問や不安の声がありました。
昼食は産直生産者の野菜、米を使った弁当を食べ、午後は少人数グループで語り合いました。
農民連と新婦人 大きく育つ力に
参加者にアンケートをお願いし、「直接話ができて良かった」「弁当がおいしかった」「農家の置かれている状況や食料自給率の問題がよくわかった」などの感想が寄せられたほか、次回交流会開催への期待など好意的な意見にあふれていました。
生産者も学校給食の取り組みへの期待や安全な食料の安定生産への取り組みと要望を肌で感じ、つくる人、食べる人がつながって農業・食料・農村の危機打開に向かって行動していこうという弾みになる集会になりました。
会場では能登半島地震災害支援募金7千円余が寄せられました。
今後はこの集会でできたつながりを大切にして、農民連も、新婦人ももっと大きく育つ力に変えていきたいと思いました。
(栃木農民連会長 國母克行)
(新聞「農民」2024.2.12付)
|