能登半島地震石川 富山 全国連
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支援物資を届けました |
西野さん宅は古い土蔵の壁が崩れ、自宅玄関のドアが倒れ、窓ガラスが割れた以外は被害がありませんでした。「当日夕方は庭の真ん中に車を止めて車内に避難していましたが、1日の夜には家に戻りました。寝室は避難しにくいので居間のこたつで、枕元に靴を置いて寝ています」と西野さん。近くの集落ではため池が崩落するなど農業被害も出ています。
七尾市ではいまだに市内の7割が断水中です。西野さんは使っていなかった古い井戸を復旧して生活用水に使っていますが、坪内さんと兵庫さんは、洗濯とお風呂は富山県の氷見市まで行っている状況です。
また市街地では建物の崩落や駐車場の液状化などの被害が出ています。
西野さんの農園でつながりのある農家や消費者約50人に、6日に届けられた支援物資を手分けして配りました。「普段笑顔を見たことがないような人も、笑顔で感謝されました。非常にやりがいのある仕事をさせてもらいました」と、配った西野さんたちも励まされる支援となっています。
七尾市のみなさんと支援行動の参加者 |
地震で倒壊した家屋(輪島市) |
飲食店と診療所に支援物資を届け、新婦人輪島支部の山下ひな子支部長と川上由美県本部委員、輪島診療所の上浜幸子事務長から現状や要望を伺いました。
避難所では場所ごとに対応の差が大きくなっています。食事は朝夕の2食しか出ず、昼食は自力で調達。椅子にコートなどを掛けて仕切り代わりにしており、段ボールベッドなどはなし。自衛隊が炊き出しや風呂の提供などを行っており、在宅被災者もそこで炊き出しをもらえますが、風呂は長蛇の列となるなど、厳しい状況が続いています。
市内では一部の店舗が営業を再開しており、日用品や生鮮食料品も購入することはできます。しかし、「お金も持たずに避難して来たので、一番必要なのは現金かもしれません」と川上さん。また飲用水は配布物資で賄えていますが、水道が出ないことから「お米をとぐことや食器を洗うことも大変です」と山下さんは言います。
管理態勢が整わず、インフルエンザや新型コロナ、ノロウイルスなどの感染者が出ても「居室の隔離やトイレなどの分離ができず感染が広がった避難所もあります」と上浜さんは指摘しています。
道路に大きな亀裂が入っています(輪島市) |
また、死活問題の上下水道の早期復旧について国などに求めていきます。
富山県連の水越久男副会長は「農民連の仲間を増やして、力をあわせて支援に取り組んでいきたい」と支援を強める決意です。
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[2024年1月]
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