「農民」記事データベース20240115-1584-10

旬の味


 元日からハウスの中でキャベツのポット上げをしていたところ、聴いていたラジオから突如地震速報の警告音が鳴り響きました。数秒後に関西でもそれとわかるほどの揺れを足元に感じハウスの骨組みもグラグラと揺れました。元日から誰も予想しなかった能登半島地震。本当に胸が痛みます▼農家の私は自然の恵みと非情さとをどちらも感じながら悲喜こもごもの毎日。昨年も初夏と秋口の2回強風で6棟のビニールを破られ、また夏の高温と乾燥でイチゴ苗も多数焼けてしまいました▼それでも自然の恵みがないと作物は育たないことも実感する毎日。そんな農業を通して学んだことは踏み出す一歩の大切さです。今までどんな困難もたった一歩を踏み出す気持ちから乗り越えることができました▼今、震災で大きな困難に直面している方々の力にどうしたらなれるのか考える日々です。辛い日々に直面している方々と一緒にこの困難を乗り越えることができるように私自身の一歩を踏み出していきたいと思います。

(恵)

(新聞「農民」2024.1.15付)
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2024年1月

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