「農民」記事データベース20240115-1584-01

最大震度7
能登半島地震発生

農民連が対策本部を設置

関連/能登半島地震支援募金にご協力ください


支援物資の受け入れ
体制づくりに全力

 2024年元日の午後4時すぎ、石川県能登半島を最大震度7の地震が襲いました。揺れは広範囲に及び、家屋の倒壊が相次ぎ、大きな火災が発生し、津波も広範囲にわたりました。石川県では死者は8日現時点で161人に及び、2万9千人を超える方々が避難を強いられています。

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道路のひび割れも目立つ県道1号(石川県輪島市、水越さん撮影)

 現地では余震が続くなか、農民連本部は同日午後4時半に災害対策本部を設置(対策本部長・長谷川敏郎会長)。3日に、石川、新潟、富山、長野県の各農民連とつないで第1回災害対策本部会議を開催し、被災状況を共有しました。会議では支援募金を呼びかけること、石川と富山での支援物資を受け入れる体制づくりのために、災対連(災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会)などの団体と連携しながら進めていくことが確認されました。

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会員に支援物資を届ける宮岸会長(右)

石川 富山 福島
の各県連が被災地へ
支援物資届け、要望を聞きとり

 いち早く物資を届けた福島県連

 福島県農民連は地震発生直後から会員に支援を呼びかけ、米、野菜、果実などをワゴン車いっぱいに積み、3日早朝、石川県農民連事務所に届け、大変喜ばれました。

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石川・宮岸会長(左)にカンパや支援物資を届ける福島・佐々木健洋事務局長

 石川県農民連では、震災直後から会員への確認をとり、6日には宮岸美則会長と本部から湯川喜朗常任委員が羽咋(はくい)市、中能登町、七尾市の会員を訪問。皆さんは、断水が続く中で、飲料水、トイレ、入浴に今も不自由な生活を送っています。

 支援物資を受け取った七尾市の西野勝一さんは、「全国からの支援に感謝します。給水車は来ていますが、取りに行くのが大変な方に皆で配布していきたい」と話していました。

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車で移動中も家屋の倒壊が目立ちました(水越さん撮影)

 被害状況を聞き支援物資を配布

 4日には、富山県農民連の林新義会長が水越久男副会長と氷見(ひみ)市から石川県輪島市に向かいました。氷見市では県執行委員の堂田一茂さんを訪問。堂田さんは2日間、公民館に避難し、自宅に戻ってきたばかりでした。「市内は断水が続いているが、自宅は井戸水で何とかなっている。トイレが使えないので苦労している方も多いと聞いています」と要望の聞き取りをしました。

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輪島診療所・山本所長(右)と富山・林会長

 林会長、水越副会長は、氷見市から石川県へのルートを確認しながら、輪島市にある民医連輪島診療所に物資を届けました。診療所の山本悟所長は「わざわざ届けていただきありがとうございます。診療所機能は現在往診だけになっています。とにかく水がなくて困っています」と話していました。

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山崩れの跡も生々しい(水越さん撮影)

 5日には、氷見市の穴倉陽子市議から、水とレトルト食品を求める連絡が農民連対策本部に入り、翌6日に富山県連は2リットルの水120本とレトルトカレー100食分を氷見市役所に届けました。

災害支援募金にご協力を!

 災対連と協力し支援活動計画中

 今後、石川、富山県の災対連と協力しながら、物資の受け入れ、仕分け、配布の体制を確立し次第、皆さんに必要な支援物資を具体的にお願いする予定です。

 同時に災害支援募金へご協力をお願いいたします。


能登半島地震支援募金にご協力ください
 ▼ゆうちょ銀行 総合口座
 ▼記号 10030
 ▼口座番号 61671711
 ▼名義人 農民連災害対策本部

(新聞「農民」2024.1.15付)
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2024年1月

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