「農民」記事データベース20240101-1583-12

旬の味


 先日、農業電化協会合同視察研修会に参加してきました。マイクロ水力発電によるイチゴの促成栽培でスマートフォンやタブレット等での遠隔管理により、労働時間・体力的負担を軽減できるという内容でした▼液肥の調整、湿度管理、換気も現地へ行かなくてもよく、安定した生産ができ、農場内にはカフェも隣接してあり、6次産業化も進められていました。今の私の栽培方法とは真逆に思うことばかりで、これから先の農業の形はどう変わっていくのかを垣間見た気がします▼同時に、私が耕作している田んぼは、中山間地域で交付金をもらっているため、水稲または畑としてしか活用できないので、10年、15年先を考えると担い手が見つかるのだろうか、田んぼも小さく高低差もある…と不安です▼農業の電気化やドローンを使う栽培方法で組織していくのは仕方のない未来なのかもしれません。ただ、今の私には、生きものや自然が豊かであるように、農業ライフを楽しみながらがんばっていこう、と思う次第です。

(聡)

(新聞「農民」2024.1.1付)
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2024年1月

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