新規就農者や研修生
若手生産者が一堂に
和歌山・紀ノ川農協
若手交流会&ほ場見学ツアーを連続開催
和歌山県の紀ノ川農業協同組合では、2018年から新規就農者を育成する専門部会として、紀ノ川農協トレーニングファーム部会「ふたば塾」を発足し、新規就農者の育成に取り組んできました。
19年から年間1〜6人新規就農者を受け入れ。これまでに17人が研修をスタートさせ、そのうち9人が研修を終了し、農業経営をスタートしています。
そういった中で、新規就農者同士がつながれる場、地域の先輩農家とつながれる場を設けたいという思いと、紀ノ川農協も、生産者同士のつながりを強化したいという思いがきっかけで、若手交流会を企画。紀ノ川農協に所属している品目部会の若手や、ふたば塾の研修生や卒業メンバー等25〜53歳の若手、総勢40人が、和歌山県内から一堂に会し、2月13日〜14日に、第1回若手交流会を開催しました。
若手生産者と職員で企画して
交流会の開催にあたり、紀ノ川農協の若手生産者と若手職員で若手交流会の実行委員会メンバーを構成し、「どういった交流会にしようか?」など、皆で意見を出し合いながら、一から交流会を企画しました。交流が継続できるよう「紀ノ川の輪」というグループLINE(ライン)も併せて発足し、情報交換ツールとして使っています。
例えばLINEグループでは、「果樹農家が使ってみたおススメ農具」や「今年のみかんの味はどうですか?」といった情報交換が行われています。
新たな横のつながりも生まれる
この交流会を皮切りに、今年は、実行委員会メンバーで、新たに3回構成で、ほ場見学ツアーと交流会を企画し、開催しています。
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見学したほ場でも記念撮影 |
8月1日に、第2回のほ場見学ツアー&交流会を開催し、19人が参加しました。紀の川市で、お米や玉ねぎの有機栽培等に取り組んでいる煖エ範行さんや、同じく紀の川市で多品目果樹を栽培している岡豊章さんのほ場を訪れ、夜はバーベキューで交流しました。交流会からの参加もOKで、参加者は煖エさんや岡さんのほ場を見学し、熱心に質問し、交流会も遅くまで交流しました。
交流会では、偶然自分が栽培しているほ場の隣で栽培している人が参加しており、新たなつながりが生まれた方もいるなど、若手生産者の横のつながりが広がっています。
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夜はバーベキューを囲んで交流しました |
またほ場見学の中では煖エさんが、自身の農業の取り組みについて、新聞「農民」に掲載された記事を使って紹介もしました。
次回は、11月11日に第3回のほ場見学ツアー&交流会を開催する予定です。
(和歌山・紀ノ川農協 味村妃紗)
(新聞「農民」2023.11.27付)
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