第17回国際有機農業映画祭の開催せまる持続可能性と平和を問う5作品上映
有機農業や環境、農薬、遺伝子組み換えを主なテーマに内外の秀作を上映してきた国際有機農業映画祭は、今年で17回目を迎え、12月2日に東京・武蔵大学江古田キャンパスを会場に開催します。 今回は「希望は土くれの中に」がテーマです。
◇ 「サステナ・ファームトキと1%」(午前10時5分上映)は、TBSが製作し今年公開されたばかりのドキュメンタリー映画。ネオニコチノイド系農薬がうなぎやトキに与える影響の調査から、持続可能な農業のあり方を追う作品です。 「花物語」(1989年、12時50分上映)は、太平洋戦争末期の日本で総力戦体制の中、花づくりを禁止され芋畑にされていった房総半島が舞台。山に花を隠した女性農家を描いた田宮虎彦の著書『花』を実写化した作品です。 農業生産と流通を国家管理に組み込み、従わないと“非国民”として抑え込む。「花物語」にみる銃後農村の現実を、今の食料有事立法に重ねて、会場を交え語りあうトークショーも行われます。 「腐植土―地球を救う忘れられたチャンス」(午後3時40分上映)は、2009年にオーストリアで制作された作品で、地球の生態系が危機に陥ったいまこそ土の豊かさを取り戻そうと、世界各地の研究機関や伝統農業の現場を訪ね、最前線の試みを紹介する映画です。 この映画の解説は農民連食品分析センターの八田純人所長が担当します。 「グレート・グリーン・ウォール」(2019年、イギリス、午後5時10分上映)は、気温上昇が進むサハラ砂漠の南端地域で行われた、東西8000キロメートルに及ぶ植林計画を描いた作品です。 また、イスラエルでの一日も早い休戦を願い、パレスチナの農民を描いたドキュメンタリー「オリーブの木がある限り」を午前11時30分・午後7時の2回、緊急上映します。 国際有機農業映画祭WEBページで前売り券も販売しています(一般2000円、25歳以下1000円、中学生以下無料)。詳細は同WEBページでご確認ください。
(新聞「農民」2023.11.27付)
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[2023年11月]
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