婦団連創立70周年
つどいとシンポジウム
平和とジェンダー平等実現へ
決意新た
農民連女性部のほか、女性団体や労働組合の女性部など23団体、約90万人が加盟する日本婦人団体連合会(婦団連)が今年4月、創立70周年を迎え、10月28日に東京都内で記念のつどいとシンポジウムを開催しました。
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会場発言も活発でした |
婦団連の柴田真佐子会長はあいさつで、「『平和を願う女性の力を一つに』と、さまざまな団体の女性たちが手を取り合い、婦団連が結成されたのは、朝鮮戦争さなかの1953年。以後70年間、平和と民主主義、ジェンダー平等、子どもの幸せを願い、活動してきた」と述べ、来年の国連女性差別撤廃委員会の審議に向けて、国内での運動を強めていくことを協調しました。
つづいて、「憲法・女性差別撤廃条約にもとづく平和・ジェンダー平等をめざして」と題して開かれた記念シンポジウムでは、文京学院大学名誉教授で国際女性の地位協会名誉会長の山下康子さん、税理士の浦野広明さん、弁護士の青龍美和子さんが登壇しました。
山下さんは、女性差別撤廃条約の実効性を確保する上での議定書の重要性を協調し、批准を進めない日本政府の姿勢を厳しく批判。「日本に厳しい勧告が出された前回の審議でも、NGOからの報告書が大きな力を発揮した。力を合わせてジェンダーギャップ指数125位という日本の状況から脱却させていこう」と、呼びかけました。
青龍さんは、憲法漫才「四谷姉妹」を結成し、平和と軍拡政策について広く考えてもらう活動を紹介。浦野さんは、大企業と富裕層を優遇し、軍事費を優先する税制を批判しました。
(新聞「農民」2023.11.20付)
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