農のこころ丸山美沙夫
稲滓火の匂い夕餉の席につき 日野 秀静 俳誌『しなの』から。稲の刈取りと脱穀はほとんど機械化されており、大方はコンバインで脱穀まで済まされてしまう。この後の夕暮れ時に、あちこちで煙があがる。稲の生藁屑を燃やす煙は独特な匂いがする。農家にとって大事な稲作業を終えた時の安堵した煙の匂いだ。体に染みついたように、夕餉の膳を温かく囲む。
(新聞「農民」2023.11.6付)
|
[2023年11月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2023, 農民運動全国連合会