第12回
なんてったって!
伝統食
継いでいきたい日本の食の会
栗原澄子
長野・栄村や飯山の郷土食
いもなます
私たち伝統食の会では、「継いでいきたい日本の食」を掲げて、各地の地域の方々が大切にしている料理を味わいながら、その作り方を学んでいます。
お気に入りの伝統食を
自分で作る楽しみ
人はそれぞれ好みも違い、その人のお気に入りが見つかったときに、自分の手で作ってみたいと動きます。食材が手に入りやすいものだと、地域を超えて日常の家庭料理として作られるようになるのではないでしょうか。
今回は、長野県栄村や飯山の地域の郷土食「いもなます」を紹介します。
食材はジャガイモなので日本のどこでも手に入り、日常食の一品になります。千切りしたじゃがいもを水にさらしてでんぷんを取り、酢を効かせてシャキッと仕上げれば、おいしくいただけます。
いもなます
材料(5人分)
じゃがいも 250グラム
人参 15グラム
砂糖 15〜25グラム
塩 小さじ1/2
酢 大さじ1弱
油 大さじ1
※好みで、黒コショウやカレー粉を振っても一味違うものに
作り方
(1)じゃがいもは皮をむき、細いせん切りにし、水にさらして、しっかりでんぷんを抜く。
(2)じゃがいもをザルにあげ、水気を取る。人参もせん切りにし、じゃがいもに混ぜておく。
(3)鍋を熱して油を入れ、(2)を焦げないようにさっと炒め、2分ほどしたら酢を入れる。(シャキシャキした歯ごたえを出すために一番先に入れる)
(4)酢が全体にからんでから、砂糖と塩を加えて炒め、好みの味にととのえる。
(新聞「農民」2023.10.30付)
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