全員そろって農民連に入ろう
団体加盟から「正式加入」
山形・東根市農民組合
組織作り変えて自主申告運動へ
山形県の東根市農民組合は9月28日、東根市の営団公民館で臨時総会を開催し、全組合員が農民連に加入する「正式加入」を決議しました。
東根市農民組合は50年前に結成され、独自の体制で税金申告を中心に活動してきました。税金申告は、「申告書を作成する」ためにその時期だけ集まるというスタイルでした。
山形県農民連は東根市農民組合に対し、数回にわたり加入を働きかけていましたが、2020年の持続化給付金申請運動で県農民連が支援を行ったことがきっかけで、「団体加入」として4人の名義で県農民連に加入しました。
そんな中、「税務相談中止命令制度」などの税法改悪が行われ、納税者の権利を守るためには「会員同士が教え合う」自主申告運動に活動のあり方を変えなければならない、という方向性が確認されました。
山形県農民連は、7月6日の「源泉所得税納付記帳会」と8月28日の「税金で損をしない学習会」で梶昇司税対部長が農民連の自主申告の優位性を説明。参加した組合員から自主申告運動への期待の声が語られるようになりました。
こうした取り組みの中で県農民連と農民組合の間で信頼関係が急速に強まり、「全組合員がそろって農民連に加入しよう」との声が大きくなり、このたびの臨時総会開催につながりました。
様々な活動で暮らしを守ろう
総会では、最初に農民組合の槇順一組合長が経過説明を含めてあいさつ。「全員そろって農民連に加入し、みんなで教え合って自主申告をするよう、組織を作り変える取り組みが必要」と、呼びかけました。
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あいさつする槇組合長(立っている人)。左が小林県連会長 |
続いて、来賓として参加した県農民連の小林茂樹会長があいさつ。「農民連に加入し、組織を作り変える決意をされたことに敬意を表します。農民連は農家のくらしを守るためにさまざまな活動をしているので、ぜひご一緒に取り組んでいきましょう」と、歓迎の言葉を述べました。
議事では、10月から全組合員39人が農民連に加入することと、それに伴い組合費を引き上げ、農民組合の自主財源を確立することなどが提案され、全員賛成で決議されました。
総会終了後、余裕を持って申告期を迎えられるように毎月1回記帳会を開くことを決め、第1回記帳会を10月26日に開催することになりました。
(新聞「農民」2023.10.30付)
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