福島で学ぶ
高校生未来サミット
有機農業、酪農を体験
太陽光発電、原発問題の学習も
福島農民連産直農協は9月16〜18日、今年で5回目になる高校生未来サミットを開催しました。福島と大阪の高校生が20人、福島大学の学生8人など総勢40人が参加しました。
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ソーラーパネルの前で記念撮影しました |
初日は南相馬市で米の放射性物質の全袋検査や浪江町の請戸小学校(震災遺構)を視察。2日目は3班に分かれ、安達地方農民連会長で有機農家の佐藤佐市さんや酪農家、ソーラーシェアリング農場で農業体験。午後は二本松市の「食農スクール農場視察」と太陽光エネルギーや原発の学習をしました。
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佐藤会長の農地でほうれん草種まき体験 |
3日目は福島大学の食農学類で、6つのグループに分かれ、2日間で学んだことをまとめ、それぞれ提言を発表しました。そのあと、食農学類の研究室や農場を見学し、全日程を終了しました。
(福島・安達地方農民連ニュースから)
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大阪の高校生の感想
福島に行く前日まではとても不安だったけど、福島に行きとても楽しかった。だけど、悲しい気持ちにもなった。請戸小学校では津波の恐ろしさを自分の目で見ることができ、普段の生活では知ることのない場所に行き見ることができてよかった。ソーラーシェアリングのお話を聞き大きな可能性がとてもあると感じた。
3日目は、班の人の意見を聞き、班としての意見をまとめて発表できてよかった。特に「復興」から「新興」という言葉を考えることができたのが個人的にはよかった。
また、自分が農業の教員になった時に教員として高校生未来サミットに参加できればいいなと思った。
福島の高校生の感想
自分は福島の人間ですが、福島の農業についてまだまだ知らないことがたくさんあるなと感じました。持続可能な農業をするため、たくさんの人が工夫しているのだと知りました。
大阪の高校生と交流して、みんな目的意識が高く、真っ直ぐで、刺激を受けました。またこのような場を設けていただけるとうれしいです。
(新聞「農民」2023.10.9付)
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