有機農家と
ソーラーシェアリング先進地
今夏、2カ所を訪問・視察
埼玉
有機稲作農家を訪問
栃木農民連会長の國母農場へ
埼玉農民連はこの夏、有機農家への訪問、ソーラー発電の先進地への視察などを盛んに取り組みました。
「子どもたちが食べるお米は有機にしたい」との思いで8月23日、農薬や除草剤、科学肥料を一切使わずに野菜や稲・エゴマ・大豆などを栽培している栃木農民連会長・國母克行さんの農園(真岡市)に生産者7人が視察へ行きました。
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國母会長(右端)から説明を受ける参加者 |
一番気になる害虫や雑草の管理は、代かきを2〜3回ゆっくりと行い、深水管理で雑草や種子を浮かせて取り除く、害虫の天敵であるクモが多く発生し、害虫予防にもなるとのことでした。
自給肥料の作り方なども教えてもらいました。國母農園の田んぼは毎年ホウネンエビが出るそうです。生物多様性保全によって環境や人体への負荷を低減する取り組みを多くの農家に広めたいです。
営農型発電先進地など
県農林部幹部らと
加須市の酒米のとりくみも
8月28日、埼玉県の横塚正一農林部長はじめ8人の各県内農林振興センター所長とともに加須農林振興センター管内の先進農家やほ場を訪問・懇談しました。
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ソーラーシェアリングの前で。左から松本副会長、横塚県農林部長、加須市酒米生産者協議会の篠塚会長 |
最初に視察したのは県内で初めて特別栽培米生産とソーラー発電を組み合わせた松本慎一副会長のほ場。はじめに松本副会長から「消費者や市の支援で建設できた。コシヒカリの質もよく、ソーラーは計画通りに発電している。農業と地域の活性化・環境を守る上でも大きな意義がある」と説明。参加者から「何俵位とれるのか、設備費はいくらかかったのか、何年後に元が取れるのか」などの質問がありました。
続いて酒米「山田錦」の田んぼに向かい生育の様子を視察。加須市酒米生産者協議会の篠塚敏雄会長、酒卸の吉村修二社長、平成国際大学女子公式野球部の濱本光治監督が立ち会い説明しました。その後北川辺・旧加須市内などの先進地を視察しました。
(「農民」埼玉版から)
(新聞「農民」2023.10.9付)
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