国とたたかった平成の百姓一揆
歴史的勝利判決から20年
川辺川利水訴訟 熊本・五木村
原告団が記念碑を建立
子守歌の里・熊本県五木村に計画されていた川辺川ダム建設。その目的の一つである利水事業(農業用水)をめぐり、下流の人吉球磨地方の農民2100人が国(農水省)を相手にたたかい、歴史的勝利を収めてから20年となりました。
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たたかいの歴史を伝える記念碑 |
ダム建設計画が再浮上
川辺川ダム計画はいったん中止に追い込んだものの、3年前の球磨川大水害により、穴あきダムとして計画が再浮上、現在も現地と国との間で拮抗(きっこう)状態が続いています。
その記念すべきたたかいの歴史を後世に伝えようと、茶わん1杯の米を持ち寄るかのように、みんなでカンパを出し合い、記念碑を建立しました。
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記念碑建立を祝う原告団のみなさん |
清流を未来に残そうと決意新た
8月27日、当時たたかった農民をはじめ、ダム建設に反対している市民団体が久しぶりに集まり、子守歌のふるさとである五木村を守り、清流日本一といわれる川辺川を未来の子どもたちに残すべく、決意を新たにした有意義な集会となりました。
(熊本県農民連幹事・川辺川利水訴訟原告団 大石鋼)
(新聞「農民」2023.9.18付)
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