「農民」記事データベース20230918-1569-07

発見
農の現場から

香川県農民連会長 合田幸夫


産直市場「菜の花畑」を通じ
地域農業を元気に

 地元の工業高校電気科を昭和44(1969)年に卒業後、愛媛の製紙会社に就職し、自家発電の運転要員・電気関係の保全要員として、60歳定年まで4直3交代で41年半の間働きました。

 就職後は、見習い期間が過ぎ紙パ連合の第2組合に組織されましたが、職場には総評系紙パ労連の第1組合があり、両方の組合情報を比べて、20歳のとき第1組合に加入し、労働運動・ストライキを経験。その後、丸住製紙労働組合の委員長・書記長として30年、地域の宇摩労連委員長を4年経験しました。

肥料・農薬も高騰のなか
大変だが農業続けたい

 米と裏作としてレタスと玉ねぎ

 農業は、実家が半農半漁で父親は漁業が中心でしたが、両親が34歳までに亡くなり、引き継いで兼業農家として、米と裏作として香川ブランドの「らりるれレタス」・玉ねぎを栽培していました。定年後、地元の観音寺農民組合に加入し、現在は夫婦で専業農家をしています。最近は、肥料・農薬も高謄し、大変ですが、続けたいと思います。

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地域農業の守り手・産直市場「菜の花畑」

 私には子ども3人(長女・長男・次男)、孫7人がいますが、子どもたちは家庭をもって東京・大阪・香川県三木町(養子入り)に行き独立し、後継者がおりません。私たち戦後の第1次ベビーブーム世代の農家の長男は兼業が当然でした。もうすぐ後期高齢者の仲間入りですが、あと何年か頑張りたいと思っています。

 JA香川県の旧香川豊南農協管内は、県内有数の農業地域で新規就農者や農業法人がたくさんあり、外国人労働者もたくさんいて夏は青ネギ、冬はレタス、玉ねぎ、ブロツコリーの産地となっています。

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玉ねぎの収穫真っ最中

 土地改良区役員など多忙を極め

 観音寺農民組合では、組合事務所と併設で平成12(2000)年から産直市場「菜の花畑」を週3回(木・土・日)午前7時〜12時半で開店しています。また、地域の花稲土地改良区の役員、現在は三豊干拓土地改良区の理事長、花稲地区三嶋神社の総代長などいろいろな役職に多忙を極めています。

(新聞「農民」2023.9.18付)
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2023年9月

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