岩手県知事選
オール岩手の達増氏が5選
県民目線の農政に共感広がる
全国からご支援
ありがとうございました
現職と新人の一騎打ちとなった岩手県知事選挙が9月3日投開票で行われ、「オール岩手」で現職の達増(たっそ)拓也氏(59)=無所属=が、自民党丸抱えの新人候補を破り、5選を果たしました。
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喜ぶ支持者から花束をうける達増氏(右) |
各団体・労組・日本共産党などが構成する「明るい民主県政をつくる会」は、くらし・命を守る立場で県政を進めてきた達増氏を推薦。岩手県農民連も構成団体として達増氏勝利のために奮闘しました。政党では、達増氏を立憲民主党、日本共産党、社民党が支持し、国民民主党が支援しました。
会員を激励して対話したところでは、どこでも米や牛の価格下落と、物価高騰が真っ先に話題となりました。TPP(環太平洋連携協定)や外米の問題などで国にはっきりと声をあげてきた実績を紹介すると、「対立候補は『刷新』をかかげているが、国のいいなり。こんな人に県政を明け渡すわけにはいかない」と話が盛り上がりました。
また、被災者の医療費免除など命と暮らし優先の県政を進めてきたこと、農業でも物価高騰対策を実施してきたことなど、県民目線の県政についても共感が広がり、「がんばっていると思う」という声が寄せられました。
チラシ大量配布
農協訪問し対話
「明るい会」では今回、のべ60万枚のチラシを配布しました。県農民連も、農協を訪問して職員へのチラシ配布を依頼しました。農協幹部との懇談の中では、農業基本法見直しの問題にも話が及び、「農民連の提言パンフを役員分購入します」といった反応や、「政府は価格転嫁に本腰を入れてほしい」といった声が寄せられました。
知事選に向けて全国の皆さまから、カンパや支持拡大をはじめ、たくさんの支援をいただきました。心より御礼申し上げます。国政が農業つぶしを進めるもとで、農林水産業をめぐる県政の課題も引き続きあります。この勝利を力に、県民目線の県政を前に進めていくよう、岩手県農民連として要求運動を強めていきます。
(岩手県農民連会長 久保田彰孝)
(新聞「農民」2023.9.18付)
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