旬の味
猫捕獲作戦は、前日にアライグマ用のわなをかき集め、猫の保護団体からも借りて仕掛けておいた。おりのなかで「ウー」とかドスの効いた鳴き声。不安と恐怖を感じているのが伝わってきた▼Sさんが、獣医さんのところへ15匹をワゴン車で連れていき、次に連れていくかごを一カ所に集める作業。持った途端に底が空き逃げられた。今回一番連れて行きたかった熊蔵と呼んでいる猫。高いトマトの苗を何枚もひっくり返し大損害を受け、今回の捕獲作戦を考えるきっかけになった猫なのに。保護団体のかごが壊れていたらしい▼2日間行って30数匹。獣医さんから「雌が多くて手術に時間がかかる。夜中までかかっても終わらない」と悲鳴があがり捕獲作戦は中断▼野良で私に飼われた猫も、春になるとひと月程いなくなり、酪農家宅を宿にしてボスになり、悪さをしてSさんに損害を与えていたようだった。一番負担になるのが、避妊手術、ワクチン、けがの度合いによっては、手当ても必要になりお金と時間だった。 (麻)
(新聞「農民」2023.9.11付)
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[2023年9月]
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