農のこころ丸山美沙夫
稔り田の風の一陣匂いけり 金子 硯石 俳誌『みすゞ』から。台風など風水害に見舞われた地方や、一方に極暑と旱続きで水不足の地方もあった。それをのり越えての稲穂。日一日と黄ばみ色づく稲穂の香りが感じられる農の喜びがひとしおである。この句の「風の一陣」が時節感の到来を巧く捉えている。待ち望んでいた故郷の本格的な秋を迎える匂いなのだ。
(新聞「農民」2023.9.11付)
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[2023年9月]
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