放出中止が最大の
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8月27日いわき市小名浜での抗議行動の様子 |
しかし共同センターの野木茂雄代表委員は、「8月24日に出された福島県漁業協同組合連合会の会長声明の中には『科学的な安全性への理解は深まってきたことも事実』という文章は確かにある」としつつも、「しかしこの声明文の主題は『海洋放出に反対であることはいささかも変わるものではない』と述べているところだ。都合のいい所だけを取って理由とするやり方は到底認められない」と厳しく指摘しました。
アルプス処理水の科学的な安全性について、政府はTAEA(国際原子力機関)が福島第一原発で行った調査報告をよりどころとしています。
しかし全日本民主医療機関連合会の岸本啓介事務局長は31日の官邸前行動で「それは根拠にならない」と指摘。「福島第一原発のタンク内の処理水の7割以上で、トリチウム以外の放射性物質が基準値を超える濃度で存在し、その2次処理の必要性をIAEAは報告の中で触れていない」と告発しました。
東電は1回目の放出を8月24日から9月9日まで行うとしています。今年度、約3万1200トンの処理水(タンク約30基分)を4回に分けて放出する計画です。しかし原発の建屋内には今も地下水が流れ込み、溶けおちた燃料デブリに触れ、汚染水が日々発生しているため、実際に排出できるのは差し引きタンク10基分だと言われています。
31日の官邸前抗議行動でスピーチする佐々木さん |
31日、福島からの声として発言した福島県農民連の佐々木健洋事務局長は「風評被害というのは本当に恐い…」と言葉を詰まらせました。「12年前の事故の後、農産物の放射能検査など大変な苦労をした。あの日々をまた繰り返すと思うと、漁民の皆さんは本当に苦しいと思う」と話し「原発事故の最大の教訓は原発稼働をやめること。どんな形でも原発を続ける自公政権に反対の意思を突きつけよう」と訴えました。
31日の院内集会で経産省に福島からの参加者とともに要望書と署名を手渡す野木さん |
経産省への申し入れでは「アルプス処理水の海洋放出は強行しないことを求める緊急要請署名」を紙とオンライン合わせて、7万1617人分が提出されました。オンライン署名はChange.orgで8月2日にスタートし、9月4日時点で14万人を超えています。
農民連青年部第31回総会 |
▼日時 9月30日(土)午後1時〜10月1日(日)午前11時30分
▼会場 社会医学研究センター1階(東京都板橋区熊野町47−11、東武東上線大山駅徒歩6分)
▼参加費 全日程3000円(部分参加あり、宿泊は各自で確保・負担をお願いします)
▼企画 ・「体験で学ぼう 食料自給率ワークショップ」
・海外活動報告「権利から守れる!食と農の明るい未来」
▼申し込み 登録フォーム(https://forms.gle/NQe3rmosgnyF6UN89、下のQRコード)から、または農民連本部(担当・渡辺しんじ)まで
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[2023年9月]
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