旬の味
「ぬぐすぎる。こっただ年は初めでだ(暑すぎる、こんな年は初めてだ)」という話が至る所で飛び交う夏となっている。岩手県北部のわが地域では、どんなに暑くてもお盆前まで。盆過ぎには涼しくなり、30度を超える気温も長くて1週間程度だったが今年は全く違う▼7月下旬から始まった30度を超える気温が1カ月近くたっても落ち着く気配を見せない。東京から避暑に来ていた親戚も大差がないというほどだ▼思えば去年8月は全く雨がやまず、湿度がとにかく高く、あらゆる作物で病気が流行し大変な夏だった。そして今年はこの猛暑である▼わが家では一部の牧草地で晴天のわりに牧草の成長が悪く、収穫量に影響がでてしまいそうだ。牛も今は何とか頑張ってくれているが秋以降、熱ダメージによる体調不良が心配される▼まさに「これまでは」ということが全く通用しなくなっていると実感する。そんな中で農産物を「これまで通り」作るということに一農民として不安を感じずにはいられない夏である。 (K)
(新聞「農民」2023.9.4付)
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[2023年9月]
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