「農民」記事データベース20230828-1566-07

福島原発ALPS処理水
海洋放出強行するな


緊急署名にご協力下さい

 政府は、強い反対世論に背を向け、8月下旬にも福島第一原発のALPS処理水の海洋放出を開始しようとしています。ふくしま復興共同センターと原発をなくす全国連絡会が呼びかけ団体になり、「漁業者との約束を守り、福島県民・国民合意のないALPS(アルプス)処理水の海洋放出は強行しないことを求める緊急要請署名」に取り組んでいます。8月末に署名を提出予定です。

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福島第一原発の貯蔵タンク(資源・エネルギー庁ホームページから)

 併せて、オンライン署名も呼びかけています。

 全国からの支援をよろしくお願いいたします。

 要請趣旨

 政府はALPS処理水の海洋放出を強行しようとしています。しかし、「夏ごろ」とする海洋放出の開始時期が近づくにつれ、あらためて強い不安や反対の声が、福島県内でも全国でも広がっています。

 いま考えなければならないことは、本当にこのまま強行してよいのかということです。全漁連、福島県漁連はじめ漁業者のみなさんは反対の立場を続けています。「福島県の漁業は壊滅する」「後継者がいなくなる」と強い不安を訴えています。「関係者の理解なしに、いかなる処分も行わない」という漁業者との約束を破ることは絶対に許されません。また世論調査では9割近くの国民が「風評被害は起きる」と答えています。全国知事会も「国内外の理解は十分でなく、新たな風評被害が生じる懸念がある」との認識を示しました。この状況で強行すれば、被災地での12年余の復興の努力が台無しになりかねません。

 政府が強調する国民的理解は得られておらず、このような状況のもとで、海洋放出は強行すべきではありません。専門家が提案する「広域遮水壁」や「集水井・水抜きボーリング」の技術で、汚染水の発生を抑え、陸上保管を継続しながら、海洋放出以外の処分方法について、国の責任で検討すべきです。

 ALPS処理水の海洋放出にかかわり、以下の事項を求めます。

 要請項目

 (1)国と東京電力は「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」という漁業者との約束を守ること。

 (2)福島県民、国民の合意のない海洋放出は強行しないこと。

 ※オンライン署名

 https://chng.it/fTQg6BFHyg

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(新聞「農民」2023.8.28付)
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2023年8月

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