アグロエコロジー学ぼう
有機農業30年 浜北農民連会員
中道達哉さん講師に
新婦人浜北支部が
食と農の学習会 静岡
7月23日に、静岡県の新日本婦人の会浜北支部主催の学習会「食と農講座 どうする日本の農業・食料 アグロエコロジー宣言案に学ぼう」が浜松市内で開かれ、浜北農民連で有機農業に30年近く取り組んできた中道達哉さんを講師に行いました。
浜北支部は『アグロエコロジー宣言(案)パンフ』を30部購入し、会員に普及しています。今回はその内容を深めたいと声がかかり取り組みました。
はじめに事務局から、パンフを活用し、アグロエコロジーが生まれてきた背景と、日本の食と農のゆがみがどのように作られてきたか、その解決のために「アグロエコロジー宣言案」を提起したことなどを話しました。
そして中道さんが、有機農業に取り組んで28年、なぜメロン農家をやめて有機農業を選んだのか(化石燃料をバンバン使って金持ちの食べるものを作ることに矛盾を感じた)、その当時を振り返りながら、今の農業に対する思いなどを語りました。
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有機農業の魅力を語る中道さん(左) |
「周りの農家は大規模化で余裕がなく畔道も除草剤をかける、これでオタマジャクシもドジョウも減った」「農薬を使わなければ生態系が豊かになる。特に田んぼは豊稔エビ、カブトエビ、カイエビ、コウミムシなどが見られる」など有機農業の実践の一端を紹介しました。
「息子には農業を継げとは言ったことはないが、孫には農業の良さをうんと伝えている。これからの世の中どうなるかわからん、地に足を付いた農業をやっていれば喰(く)いっぱぐれがないと思うから、ぜひ継いでほしい」と、未来への不安と農業の可能性を述べました。
中道さんのお米や卵の利用者が多く、「中道さんの話が聞きたい」と集まった人たちがほとんどでした。
最後に、新聞「農民」の購読と農民連食品分析センターのサポーター登録のお願いをしました。分析サポーターは支部で一口登録する方向で相談すると返事をいただきました。
(静岡県農民連事務局長 山本博之)
(新聞「農民」2023.8.7付)
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