本の紹介
農山漁村文化協会(農文協)出版
『テーマで探究
世界の食・農林漁業・環境』
全3巻
カップラーメンの材料は?
回転ずしの魚はどこから?
食べることや農業に関する
「当たり前」を改めて問い直す
農林漁業はいのちと暮らしに深くかかわり、地域、森・川・海、日本や世界とつながっていることを、問いから深めるシリーズです。農林漁業は環境、生物多様性、文化、景観などを守る基盤でもあり、SDGs(持続可能な開発目標)の実現にも欠かせません。
中学・高校生の探究学習のテキスト、参考書に。環境や農林漁業を専門とする大学ゼミ・講義の副読本にも。
◆第1巻「ほんとうのグローバリゼーションってなに?」(池上甲一・斎藤博嗣編著)
地球温暖化がこのまま進んでいけば、異常気象、海面上昇、生態系、健康、食料、水資源などに、多大な影響を与えるといわれています。こうした環境問題は飢餓や貧困、格差や不平等といった社会的な問題にむすびつくことで、人々の生存を深刻に脅かします。「気候正義」という言葉に象徴されるように、「地球が病んでいる」という現状認識には、環境と社会が相互にからみあわせて、グローバリゼーションの功罪をとらえていく視点が重要です。紛争と難民、平和と農業といった、いま注目される問題も含めて、考える手掛かりを多角的に提供します。
◆第2巻「ほんとうのサステナビリティってなに?」(関根佳恵編著)
「農業は自然に優しい産業」と考えていませんか? 農家にお嫁さんが来ないってホントですか? カップラーメンの材料がどこから来ているか知っていますか?
政府や企業、個人によるSDGsの取り組みの実際、和食やカップラーメンから考える日本の食卓の姿、農業や飲食の現場での働き方など、食べることや農業に関する「当たり前」を、もう一度問い直します。
◆第3巻「ほんとうのエコシステムってなに?」(佐藤宣子・二平章編著)
森里川海のつながりに支えられ、そして支えているのが漁業と林業。漁業のパートでは、回転ずしの魚はどこから来るの? といった親しみやすい話題から、なぜ日本の海は魚が豊かなの? という誰でも抱く疑問、資源管理のさまざまな仕組み、さらには海洋プラスチックごみの問題といった喫緊のテーマなどを取り上げます。
農民連の岡崎衆史国際部長が第1巻と第2巻で、3つのテーマについて執筆しています。
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定価 3冊8580円(税込み)、各冊2860円(税込み)
出版 農山漁村文化協会(農文協)
B5判、平均153ページ
問い合わせ 農文協 電話 048(233)9351
注文は、各インターネット書店から。
(新聞「農民」2023.7.31付)
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