フカフカ土壌で育った
二番茶を収穫
静岡県藤枝市
種石銀一さん こずえさん
地元のおいしい名産品に
6月下旬、静岡県藤枝市の種石銀一さん・こずえさん夫妻の茶畑では二番茶の収穫が行われました。
キャタピラで進む乗用摘採機を軽やかに操る銀一さん。セットされた収穫袋には、鮮やかな黄緑色の二番茶の葉が勢いよく入っていきます。収穫袋を軽トラの荷台へ運ぶこずえさん。重い袋を抱えて、きびきびと畑の斜面を歩きます。
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静かな山の上の茶畑で摘採機の音が響きます(左が銀一さん) |
機械が入れるように幅が調整された株間の通路の土はフカフカで、茶の木にはクモやバッタ、トカゲなどなど多くの生き物がいます。
標高300〜500メートルほどの山々に広がる茶畑は約380アール。全て無農薬の有機栽培です。魚かすを中心にフェザーミールなど4種類を購入し、混ぜ合わせた自家製有機質肥料を毎年3200俵、畑に投入します。
畑のまわりの草は、刈ったらその場に倒して堆肥として活用しますが「草刈りが追いつかなくて大変だよ」とこずえさんは微笑みます。
茶葉が軽トラの荷台いっぱいになると、すぐに加工場へ。刈り取り、積み込み、運搬を繰り返してこの日は1000キログラムを加工場へ納めました。「4月末から5月初旬にかけての新茶の刈り取り時期は、一日に5000キログラムを収穫する。今日の5倍だよ」と銀一さんは笑います。
元気に育った二番茶の葉は地元の名産品、無農薬栽培の和紅茶として販売されます。
(新聞「農民」2023.7.24付)
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