「農民」記事データベース20230717-1561-07

農家のための
税金コーナー
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インボイスの影響
試算してみよう

 インボイス制度(適格請求書等保存方式)の導入が今年10月に狙われており、「どう対応したらよいのか」と多くの方が悩んでいます。

 岩手県農民連ではインボイスの影響を試算する表を作成(表はその一部)。学習会を開いて試算することで、インボイスでどうなるのか、消費税を払うことへの想像ができ、インボイス制度の悪質さの理解が進み、申請取り下げなどの検討が進み始めています。

 まずは試算前に取引先の意向を確認しましょう。そして昨年の記帳簿を準備して、みなさんの経営にインボイスが与える影響を計算してみましょう。

 インボイス導入で課税事業者になると、仕分け作業が複雑になります。表は仕入れ税額控除の経過措置対応の取引先や、小規模事業者の2割特例も含めて計算できるようになっています。

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 免税事業者が課税事業者になることを選択した場合、通常は2年間免税事業者に戻ることはできません。しかし、23年中にインボイス登録をすることで課税事業者になった場合は、特例として、「適格請求書発行事業者の登録の取り消しを求める旨の届出書」を提出すれば、その翌年からの課税事業者登録を取り消すことができます。こうした点も注意が必要です。

 試算をすることで、消費税申告の一端も見え、自分の経営に与える影響がはっきりしてきます。先ずは試算に挑戦してみましょう。

(新聞「農民」2023.7.17付)
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2023年7月

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