最高裁に公正な判決求める
福島原発事故
いわき市民訴訟
団体署名にご協力を!
福島県いわき市の市民が国と東京電力(東電)を相手取り、福島第一原発事故の責任を問う「ノーモア・フクシマいわき市民訴訟」は、現在、最高裁判所にたたかいの舞台を移しています。国の責任を認めさせられるかが、大きな焦点となっています。
原告団と弁護団は、同裁判の公正判決を求める団体署名への協力を呼びかけています。
昨年6月17日に最高裁は、4件の原発事故被害者訴訟の判決で事故の「予見可能性(大津波による原発事故を予測できたかどうか)」の判断に触れることなく、「国が規制権限を行使して津波対策を行っていても、事故は防げなかった」として、国を免責する不当判決を下しました。
3月のいわき市民訴訟仙台高裁判決は、6・17判決後初の高裁判決で、どのような判断が下されるか注目されていました。
判決は、本文中で何度も「国は規制権限行使を怠っており、その責任は重い」と指摘しながら、結論で急に「事故を『必ず』防げたとは言い切れない」として国を免責してしまいました。
こうした判決は国の原子力への監視の不十分さを容認し、「原発事故を二度と起こしてはならない」という原告をはじめ多くの人々の願いを踏みにじるものです。
いわき市民訴訟原告・弁護団は最高裁が国を免責した判決を自ら見直し、正義にかなう判断をすることを求めて裁判をたたかうとともに、公正で正義あふれる判決を求める団体署名への協力を呼びかけています。
ぜひ多くのみなさんのご協力をお願いします。
(新聞「農民」2023.7.17付)
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