旬の味
農地がなくなると農業は継続できません。5月下旬の農村政策審議会の中間とりまとめでも、「農地の確保、適正利用」が、生産性の高い農業経営体の目標となっています▼熊本県では真逆のことが進行。台湾の半導体企業が菊陽町に進出し、関連企業の用地確保で農地の争奪、転用が進み、優良農地が失われています。地元農家は、「半導体企業進出に反対とは言わないが、農地の争奪が進めば農業で暮らすことができなくなる。県は農家のことも考えてほしい」と訴えています▼企業は第2工場の建設も地元でと表明、県知事は歓迎の意向です。農業県の知事に農地を守る意思が感じられません。県は「農地を希望する農家には、例えば近隣の耕作放棄地のあっせんを検討」と言っています▼私は以前、熊本県農民連の産直で、菊陽町内の病院給食の農畜産物の配達をしていました。周辺は広大で優良農地が広がっていました。「とりまとめ」とは反対に、菊陽町と周辺の農地は減少し、農家は展望が持てない状況です。 (Y)
(新聞「農民」2023.7.3付)
|
[2023年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2023, 農民運動全国連合会