「農民」記事データベース20230703-1559-18

生産者を訪ねて

大阪・四條畷(しじょうなわて)
大森ロハスクリエイト
辻 一仙(いちひさ)さん(48)


砂耕栽培でミニトマトを育てる

 奈良県農民連北和センターの直売所「みのりの里しらにわ」(生駒市)から車で5分、大阪府四條畷市でミニトマトを栽培している辻一仙さんのハウスを訪問しました。

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自慢のミニトマトと辻さん

 辻さんは元々、障がいをもつ方々にパソコンのスキルを教え、就労支援を行う専門学校の講師をしていました。

 しかし、IT資格を取得しても日々ITは進化し続けるので「就職できても複雑な業務は難しい」と感じていました。

 10年前から生駒市で友人と農業を行い、そのときに培った縁と助けもあり、現在大森ロハスクリエイトで砂耕栽培のミニトマトを育てています。

 「農業は、重度の障がいをもつ方でも、一つの作業(シール張り・種付け・収穫調整など)ができれば、自立してご飯を食べていくことができる。非常に大きいことだ」と話し、親御さんも安心できるよう尽力したいと決意されました。

農福連携をめざして

 近隣で砂耕技術を確立した法人の指導も仰ぎつつ、「同じ作業であればどの会社でも仕事ができるようにお互い協力して農福連携を確立し、農業に希望をもってもらえるようがんばります」とのことでした。

 栽培のこだわり

 洗い磨いた“川砂”を使用することで、適度にストレスがかかるとともに余分な水分が残らないため、根毛が“生きよう、生きよう”ときめ細かく広がることで味が乗り、糖度も上がります。

 オリーブオイルと相性が良いそうで、魚介料理にバッチリ。自然の甘味をぜひどうぞ。

(奈良・北和センター「北和だより」から)

(新聞「農民」2023.7.3付)
ライン

2023年7月

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