「農民」記事データベース20230626-1558-12

旬の味


 俳句で「猫の恋」は春の季語でのどかで愛らしい感じがします。けれど100匹もいると、社会問題でもあります。近所の農家では、お向かいの酪農家でたむろしている猫同士が、ハウスの中で「ウー」といがみ合い、まいた種の上を走り回り、高いトマトの苗をひっくり返し被害も甚大です▼NPO法人で地域猫を保護し去勢して野良猫を増やさない活動をしている団体が、避妊手術のチケットを無料で配布するとのことで、私にも協力してほしいと頼まれました。手術料は無料ですが、予防接種は必ずしなければならず、その費用は実費でかかります。善意で協力してお金がかかるとは複雑です▼犬・猫ブームの経済効果だけで物事を考えることの弊害は大きいのではないかと思う今日この頃。保護猫の団体と猫捕獲作戦をするから手伝ってと、私も猫の手状態です▼逃げる猫をこの鈍い動きの私が太刀打ちできるか。アライグマ用のわなを用意して捕まえたものを入れるそうですが、どうなることか。次回ご報告できれば。

(麻)

(新聞「農民」2023.6.26付)
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2023年6月

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