「農民」記事データベース20230626-1558-09

発見
農の現場から

高知県農民連会長 藤田洋生


土佐文旦で地域を元気にしたい

 初めまして。1月に高知県農民連会長に任命された藤田洋生(ようせい)です。

 私は土佐市に住み、土佐文旦産直協同組合に所属しています。

 土佐文旦とショウガを栽培しています。ショウガの植え付けと土佐文旦の受粉作業も終わりました。土佐文旦の受粉は天候にも恵まれて順調に実がついています。

 私は今から40年前に、農業高校を卒業してすぐに就農しました。当時は高校の同級生の15人位が就農しており、農業の収入もかなり高く、私の集落もショウガと土佐文旦の農家が多かったことから、それが農業を始めるきっかけでした。

新婦人との産直を30年

 農民連に加入するきっかけは、今から30年前の当時、高知県選出の山原健二郎衆院議員(共産党)の紹介で、農民連初代代表常任委員の小林節夫さんと、農民連本部で産直担当だった齋藤敏之さんがわが家に訪ねて来られて、東京で土佐文旦を販売しないかと提案があったことです。

 そこから新日本婦人の会を紹介されて産直が始まり、5軒の農家から始め、多いときは15軒ありましたが、高齢化になり、今は12軒でがんばっています。もっと生産農家を増やしたいと声掛けしています。

 ショウガは暴落 人手不足も深刻

 近年は温暖化の影響で作物栽培が難しくなっています。台風の気圧が下がり巨大化し、夏には気温上昇で猛暑日が続き、土佐文旦も日焼けが多くできるので荷作り用紙テープを張り、日焼けを防いでいます。

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文旦の花

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文旦の実

 冬はマイナス4度以下になってくると土佐文旦の木の枝が枯れ、途中で切り新芽を出すようにしています。

 ショウガはここ2年ほど暴落して半値以下の状態です。雇い人の人手不足で作付面積が減少しています。

 高知県では、農家の減少、組合員の高齢化等の問題がありますが、農民連の活動を盛り上げていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(新聞「農民」2023.6.26付)
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2023年6月

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