全国から1500人
銀座の街でアピール
憲法を生かした、
安心して暮らせる政治を
若者憲法集会を3年ぶりに開催
農民連青年部も実行委員会に加わる若者憲法集会が6月11日、3年ぶりに東京で開催され、全国から集会に会場いっぱいの約1000人が集まりました。
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憲法守れとアピール |
開会あいさつで全労連青年部の保科雄治部長は、「憲法を守り平和国家を続けるのか、憲法を壊し戦争できる国にするのか、大きな岐路に立っている。絶対に新しい戦前にしてはならない。悩んでいる青年に私たちの声を届けていこう」と訴えました。
78年間戦争なし 憲法の力で実現
一橋大学名誉教授の渡辺治さんが講演。「憲法は運動とリンクして現実を変える大きな力を持つ」と話した渡辺さん。「黙って座っていては、憲法は何の力も持たない。しかし、私たちが立ち上がった時、大きな力を発揮する良い憲法だ」と指摘。結婚退職制度や定年差別廃止などジェンダー差別とのたたかいを例に、憲法の持つ力を紹介しました。
また戦前の日本は10年に一度戦争に参戦していたことや、戦後も朝鮮戦争やベトナム戦争など、アジアで戦争があったにもかかわらず、78年間戦争をしない国であったことを指摘。「戦争には様々な形で関わり、米軍基地は侵略の拠点となってきた。しかし、かろうじて参戦だけはしないで済んだ。国民の運動が9条改憲を許さず、憲法の力で自衛隊の活動に制約を与えて参戦を許さなかった」と述べ、さらに自民党政権下でも「全方位外交」など9条を念頭に置いた外交が展開されてきたことも紹介しました。
そして78年間「戦争しない国」を維持し続けてきた憲法と運動に確信を持ち、「19年にわたる九条の会の運動を受け継ぎ、軍拡と改憲を急ぐ岸田政権を阻止するために立ち上がろう。君たちの出番だ」と呼びかけました。
教え子を戦場に送る社会いやだ
地域で活動している青年も4人がスピーチ。教職員組合の青年は、「教え子を戦場に送る社会には決してしたくない」と決意を表明しました。
デモ行進には約1500人が参加。「憲法壊すな!憲法生かせ!」と訴えながら、銀座の街を歩きました。
(新聞「農民」2023.6.26付)
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