増税もう無理! STOP!
インボイス全国一揆
国会前に1500人集結
全国でも20カ所で1000人が集まる
インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP! インボイス)は6月14日、「増税もう無理! STOP! インボイス全国一揆」を開催し、国会正門前に1500人が駆けつけました。
また全国20カ所で同時に宣伝、集会が開かれ、約1000人が参加。1人でスタンディングをした人もいました。
開会あいさつでSTOP! インボイスの阿部伸さんは「中学の教科書にも不景気の時は減税と書いてあるくらい常識。なぜこんな不景気の時にインボイス(適格請求書)で増税して、どうやって子どもを産み育てるのか。これ以上国民を貧困にしてどうするのか。増税をすべき時ではない」と訴え、開会を宣言しました。
農家は資材高騰分が価格転嫁できない
そのうえインボイスでは農業続けられない
「STOP! インボイス全国一揆」では、映画監督や歌手、作家などさまざまな分野からスピーチがありました。
ラッパーのダースレイダーさんは「インボイスの当事者じゃない人がこの国にいるのか。防衛費をNATO(北大西洋条約機構)並みにするというのなら、難民受け入れなど民主主義を欧米並みになぜできないのか。マイナンバーカードの現状を見たら、この国に新しい制度を導入する資格はない。今のうちに止めよう」と呼びかけ。
軽貨物ドライバーの高橋英晴さんは「アマゾンなどの通販やウーバーなどの担い手である宅配ドライバーのほとんどはフリーランス。多くの人の所得は200万円台で、インボイス導入後、経過措置がなくなれば25万円ほどの増税、半月ただ働きになる。将来設計が立たず子どもも育てられない。インボイスを機に軽貨物ドライバーをやめる人も増えれば物流も壊れる。所得倍増など大うそだ」と訴えました。
ストップ!インボイス全国一揆
農民連 齋藤敏之常任委員が発言
農民連からは齋藤敏之常任委員が登壇。ムシロ旗とともに「農家は多くの取引先があり、それぞれでインボイスの対応が異なるため、どう対応すべきか困惑している。資材高騰で経費が増え赤字になっても、価格に転嫁できないのが現状だ。インボイスで増税されれば農業を続けられない。みんなでインボイスを止めよう」と訴えました。
|
スピーチする齋藤さん |
集会の最後にSTOP! インボイス呼びかけ人の小泉なつみさんは「インボイス問題検討・超党派議員連盟には90人の議員が参加し、20人近くの国会議員が今日の集会にも参加。電子署名は約20万5000人分集まっている。500日かけて声を可視化してきた。反対署名100万人めざし、自治体の意見書採択もできるだけ増やしていきましょう」と呼びかけました。
集会には各野党も集結。日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首、立憲民主党の原口一博衆院議員、れいわ新選組のたがや亮衆院議員など多数の議員があいさつ。立憲民主党の泉健太代表と国民民主党の玉木雄一郎代表、れいわ新選組の山本太郎代表がメッセージを寄せ、大勢の国会議員が参加しました。
(新聞「農民」2023.6.26付)
|