有機農産物を使った
学校給食広げよう
全国オーガニック給食協議会を設立
農民連も団体加入
有機農産物を使った学校給食の拡大をめざして、自治体、農協、農業・市民団体などが集う「全国オーガニック(有機)給食協議会」の設立総会が6月2日、都内で開かれ、約80人(他にオンライン参加約140人)が参加しました。
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有機農産物の給食への普及をめざして開かれた総会 |
呼びかけ人の山田正彦・元農水大臣(オーガニック給食マップ呼びかけ人)が開会あいさつ。
昨年10月に開催された全国オーガニック給食フォーラムに会場約1200人、オンライン参加も含めると約4000人が集った熱い思いを1回限りで終わらせず、今後につなげるために、フォーラムに協力した自治体、生産者や流通関連団体、市民グループなどで協議・検討した結果、新たに協議会を立ち上げることになったと設立の経緯を説明しました。
10月のフォーラムで実行委員長を務めた千葉県いすみ市の太田洋市長があいさつ。「いま全国でオーガニック給食への機運が高まっている。低米価、高齢化に悩む農業の現状を打開するために、また、子どもたちの健康のためにも、いま有機給食を広げるチャンスだ。みんなで一緒に考えながら食料自給率をアップさせる新しい夜明けになることを願っている」と述べました。
総会では、設立趣旨・規約、初年度事業計画と予算を採択。5月30日までに、会員は市町村32、農協・農業団体24、生協・流通関係団体14、市民団体21、個人は195人となっています。農民連も加入しています。
当面の活動としては、先進的な自治体の活動の視察や研修会(7月13日、いすみ市)のほか、全国オーガニック給食フォーラムを定期開催し、今年は11月に新潟県佐渡市で開くことが報告されました。
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設立総会で選ばれた役員は次の皆さん。(敬称略)
代表理事=太田洋、副代表理事=秋山豊(常陸農協組合長)、大信政一(パルシステム生活協同組合連合会理事長)、下山久信(全国有機農業推進協議会理事長)▽監事=山田正彦、鈴木定幸(茨城県常陸大宮市長)、浅野正富(栃木県小山市長)
(新聞「農民」2023.6.19付)
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