「農民」記事データベース20230515-1552-10

旬の味


 島根県益田市に定住してから7年目の春が来た。春は喜ばしい季節と同時に、農作業が本格的に始まるきつく、苦しい季節でもある。地道な草取り、牧草の刈り取り、電牧の点検▼今年からさらに牛に給餌する飼料用稲の栽培も3反ほど始めた。基本的な作業は、米栽培と同じだが、わせで収穫は8月中となる。今まで義父の米作りをたまに手伝ってはいたが一からやるのは初めての経験だ▼30年は放置された田んぼを直した場所でのスタートなので、最初はまともに収穫することが目標だ。水はけが大変悪く、額面明渠(きょ)を大きめに通しても、まだトラクターがハマってしまうような田んぼ▼あきれることなく、時間をかけて水分を少なくするよう管理するしかない。泥が稲につくと牛も食わないし、機械も入れられない。セスバニアなどの土壌改良植物も色々試したが、結局確実に水の流れがわかる明渠が作業性は落ちるが無難だろう。毎年、新しい挑戦をするのは新鮮ではあるが、身体がもう2つ欲しくなるところだ。

(T)

(新聞「農民」2023.5.15付)
ライン

2023年5月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2023, 農民運動全国連合会