2023年5月
■2023年5月29日(第1554号)
- ゲノム編集トマト苗の配布にノー!
- ゲノム編集食品の開発が進み、各地で実用化の動きが強まっています。それに対して、食の安全と環境、生物多様性を守ろうという運動が全国で広がっています。ゲノム編集トマト苗配布に反対する沖縄県と、ゲノム編集トラフグのふるさと納税返礼品からの取り下げを求める京都府宮津市の、市民による取り組みを寄稿してもらいました。
- ゲノム編集トラフグのふるさと返礼品取り下げを
- 日本三景、天橋立のある京都府宮津市の「麦のね宙(そら)ふねっとワーク」です。2021年12月に、突如としてふるさと納税返礼品に京都大学のベンチャー企業リージョナルフィッシュ社のゲノム編集トラフグが登場しました。
- 明治乳業争議 働く者の尊厳と誇りを
- 「争議団は明治乳業の商品を愛している。会社はこれ以上、仲間たちを苦しめないでほしい」
- 防衛財源確保特措法案が山場
- 防衛財源確保特措法案の国会審議が山場を迎えています。衆議院財務金融委員会での採決が狙われていた5月16日に、「大軍拡・大増税NO! 連絡会」は国会議員会館前での抗議集会を開催。
- 暮らし厳しいのに軍拡は聖域か!/原発GX法を廃案に!
- 軍需産業支援法案や入管改悪法など、悪法の審議や採決が次々と行われている中、国民大運動実行委員会などの主催で17日、国会前定例行動が行われました。
- 農のこころ
- 植えを待つ郷を囃して雨蛙
- 深刻な酪農経営の赤字解消に向けて(下)
- カナダでは州別MMB(ミルク・マーケティング・ボード)に酪農家が結集しているから、寡占的なメーカー・小売りに対する拮抗(きっこう)力が生まれ、価格形成ができる。カナダではMMBを経由しない生乳は流通できない。そうしないと法律違反で起訴される。それを背景にして、MMBとメーカーはバター・脱脂粉乳向けの政府支持乳価の変化分だけ各用途の取引乳価を自動的に引き上げていく慣行になっており、実質的な乳価交渉はない。
- STOP!インボイス全国一揆
- 6月14日、インボイス(適格請求書)制度反対の大きな声をあげ、10月からの導入を止めようと、個人事業主、フリーランス、税理士などで作る「インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP! インボイス)」が呼びかけて国会正門前で大集会「増税もう無理! STOP! インボイス全国一揆」が行われます。
- 2023憲法大集会
- 憲法施行から76周年を迎えた5月3日、「あらたな戦前にさせない! 守ろう平和といのちとくらし」を掲げて、東京・有明防災公園で「2023憲法大集会」が開催され、新型コロナ流行以降、最大規模となる2万5000人が集いました。
- 発見 農の現場から
- 私は、今年の和歌山県農民連大会で会長に選出された土井康弘です。
- 大阪産直センターと新婦人 田植え交流会
- 新日本婦人の会大阪府本部と農民連大阪産直センターの田植え交流会が5月13日、河南町の田んぼで行われました。コロナによる影響で、4年ぶりの開催です。参加者は子ども25人や生産者を含め、総勢74人。
- 旬の味
- 先月主人の父との突然の別れが訪れた。父は数年前から徐々にこの世の風習と距離を置く準備をしていた
■2023年5月22日(第1553号)
- 深刻な酪農経営の赤字解消に向けて(上)
- 飼料など生産コストの高騰で、全国の酪農家がかつてない経営危機に直面するなか、生産コストを償う乳価や支援の制度をどう実現していくかがいま、鋭く問われています。海外での事例や、日本のあるべき乳価・酪農制度について、東京大学大学院の鈴木宣弘教授に寄稿してもらいました。
- 農水省が全酪農家に「お手紙」郵送
- 農水省の牛乳乳製品課が4月25日までに全国1万3000戸の酪農家に向けて、畜産局長名で「手紙」を出していることがわかりました(写真)。行政機関が全酪農家に「手紙」を送るなど、異例中の異例。かつてない事態です。
- 大幅賃上げ・大軍拡・大増税ノー/畜産危機訴え署名よびかけ
- 第94回メーデーが5月1日、「物価高騰を上回る賃上げを」「大軍拡・大増税ノー」をかかげ全国256カ所で開かれました。東京・代々木公園の中央メーデーには1万5000人が参加しました。
- 核なき世界へ一歩でも二歩でも/平和について話し、被爆の実相を伝えたい
- 5月6日、東京都江東区・夢の島にある第五福竜丸展示館前で「2023年原水爆禁止国民平和大行進」の東京―広島コース出発集会が開かれました。450人の市民が集まりました。
- 農のこころ
- 遠嶺透く水田に昂るトラクター
- インボイスで畑作直接支払交付金(ゲタ)の減額さらに
- 今年産の「畑作物の直接支払交付金」は、でんぷん原料用ばれいしょ、そばを除き、多くの品目で引き下げられました。
- 農家のための税金コーナー(37)
- 大規模災害時の事業用資産の損失繰り越しが、5年間可能になりました。
- 発見 農の現場から
- 東京農民連はコロナの問題もあって、今年2月27日、3年ぶりに総会を開催し、新たな体制で活動を始めました。
- “とにかくネオニコは使わない”安心なりんごを消費者に/イラスト
- 私は青森・津軽農民組合の組合長の工藤保といいます。弘前市の悪戸(あくど)地区でりんご3・5ヘクタールを栽培する専業農家です。
- 旬の味
- 最近牛に高い関心を示すようになった息子。町内(宮城県蔵王町)の酪農家を周り、酪農・畜産危機などの聞き取りに行った際、息子も一緒に連れて行くとトラクターにも乗せてもらい、すごく喜んでいました
■2023年5月15日(第1552号)
- 食と農の危機打開はアグロエコロジーで!
- 5月に広島で行われるG7サミット(主要7カ国首脳会議)に先駆けて、4月22、23日に宮崎市でG7農相会合が開かれました。市民や農民の声が反映される仕組みがないこの会合に対して農民連は23日、対抗アクションを行い、宮崎市内でスタンディング宣伝とオンライン学習交流会を開きました。
- G7は、世界の食料安全保障や農業開発に悪影響を与えている
- G7の問題は、世界の食料安全保障政策や農業開発に悪影響を与えている点です。
- 汚染水の海洋放出反対 原発の新増設許さない
- 福島県農民連は4月26日、国と東京電力(東電)に対する要求行動を行いました。県内各地からバス3台で約100人が集結しました。
- 保険証廃止法案 衆院での強行採決に抗議
- 健康保険証を廃止しマイナンバーカードと一本化することを含んだ「マイナンバー法等一部改定法案」が4月27日、衆議院で可決されました。自民党、公明党と日本維新の会、国民民主党が賛成し、立憲民主党、日本共産党などは反対しました。
- 農のこころ
- 苗木市果樹の新種を掘り出しぬ
- 主要農作物種子法廃止後の措置等についての追加アンケート
- 「たねと食とひと@フォーラム」は毎年、全都道府県に対して「主要農作物種子法廃止法施行後の措置等に関するアンケート」を実施しています。昨年度5月に、「種子法が廃止されて5年目を迎え見えてきた課題」について尋ねたところ、「都道府県間連携が重要」「今後も国の財政措置が必須」「県内種子価格との差が生じた場合や品質・事故が起きた場合の対応、県内の種子生産農家や組合等の合意形成が課題」といった意見があがりました。
- DVD紹介/静かな汚染 ネオニコチノイド
- 植物の根や葉から組織全体へと浸透移行して作物を害虫から長く守るとされる浸透性農薬「ネオニコチノイド」。1990年代以降、主流の殺虫剤として、日本国内でもさまざまな作物の栽培に用いられています。
- 学校給食の無償化を実現する仙台市民の会スタート
- 「学校給食の無償化を実現する仙台市民の会」のスタート集会が4月15日に仙台市内で開催されました。宮城農民連も呼びかけ団体に加わっています。宮城県内では学校給食無償化運動が約3分の1の自治体で広がっており、仙台市でも無償化の実現に向けて行動することを確認し合いました。
- 農民連に加入し、農家との交流進める
- 京都府の亀岡農民組合に、新しく若手の生産者が加わることになりました。
- 旬の味
- 島根県益田市に定住してから7年目の春が来た。春は喜ばしい季節と同時に、農作業が本格的に始まるきつく、苦しい季節でもある。地道な草取り、牧草の刈り取り、電牧の点検
■2023年5月1日(第1551号)
- 生態系の力生かしたアグロエコロジーを実践
- 生態系の力を活用し持続可能な農業と地域づくりを進める「アグロエコロジー宣言(案)」を農民連は今年の25回定期大会で提案しました。各地でその土地の環境を生かして、持続可能な農業と地域をめざし挑戦を始めている農家がたくさんいます。大阪府能勢町で、夫婦で環境負荷軽減などに取り組んでいる、吉村次郎さん(45)、聡子さん(38)を紹介します。
- 許すな! 原発推進法案 入管法改悪案
- 4月19日、毎月の「19日行動」が国会前で開催され、1100人の市民が集まりました。主催は総がかり実行委員会と9条改憲NO!全国市民アクション。
- 自給率向上させ、安心して暮らせる社会に
- 公務・民間の労働組合でつくる「23春闘官民共同行動」実行委員会は4月12日、各省庁への要請やデモ行進などにとりくみ、その一環として農水省に要請しました。要請には農民連の笹渡義夫副会長、藤原麻子事務局長らも参加しました。
- 若者憲法集会&デモ行進
- 農民連青年部も実行委員会団体となっている若者憲法集会が3年ぶりに開催されます。
- 農のこころ
- シベリア生還父は寡黙に春田打つ
- 「老いらくの恋―農の明日へ」
- 農民作家・山下惣一さんと脚本家・高橋正圀さんのコンビで戦後の農政に振り回されてきた農家の苦悩を、涙と笑いの中に描いてきた青年劇場の「農シリーズ」。5作目となる今作は、昨年7月に亡くなった山下さんの遺作『農の明日へ』(創森社刊)をもとに、文学座の西川信廣さんの演出で上演します。
- 公演への意気込み、農業への思い聞く
- 「老いらくの恋―農の明日へ」に出演する2人の俳優に、公演にかける意気込み、農業への思いを聞きました。
- 本の紹介/田代洋一著(筑波書房)農業政策の現代史
- 「1960年代―基本法農政の時代」、「1970年代―現代農政へ」、「1980年代―農業縮小の時代へ」などのテーマで1960年代以降の60年間の日本農政の展開をほぼ10年区切りで追跡しました。
- 発見 農の現場から
- 農民連の会員としてのお付き合いはかなり長く、最初は北海道です。
- “わが子に安全な食べ物を” 真剣です
- 昨年5月に行われた福岡県農民連と新日本婦人の会の産直協議会「食と農の学習会」をきっかけに、県内各地で食べ物のありかた、未来につなぐアグロエコロジーの話、ゲノム編集をどのように考えるかについての「食と農のつどいや学習会」などを開催。この1年間に8回のかたりべ活動を終えました。
- 旬の味
- 稲の種まき準備中。有機栽培で種は自家採取です。都合で一昨年産の籾(もみ)ですが、まず機械でノゲ取り、ふるいで大粒の籾を選別、半量くらいに。次に塩水で選別し実入りの悪いものを除き、最後に60度で温湯消毒し、浸種に入ります
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