保険証廃止法案
衆院での強行採決に抗議
参議院で徹底審議を!
廃案に追い込もう!
健康保険証を廃止しマイナンバーカードと一本化することを含んだ「マイナンバー法等一部改定法案」が4月27日、衆議院で可決されました。自民党、公明党と日本維新の会、国民民主党が賛成し、立憲民主党、日本共産党などは反対しました。
中央社会保障推進協議会、全国保険医団体連合会(保団連)、マイナンバー制度反対連絡会は衆院特別委員会で可決された25日、国会前緊急座り込み行動と抗議集会を行いました。
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「保険証廃止法案は廃案に」とこぶしを振り上げる参加者 |
反対連絡会の原英彦さんは、実質的な審議時間は参考人質疑も含めてわずか13時間で、問題点が多く出されているにも関わらず採決を強行したことを批判。半年間で全国から40万人分を超える署名が集まり、ツイッターデモも大きく広がっていることを報告し、「数の力で強行しても国民の多くは反対している」と述べ、引き続くたたかいを呼びかけました。
保団連の住江憲勇会長がマイクを握り、「法案は、国民主権と基本的人権を否定し、侵害するもの」だと指摘。「保険証を取り上げ申請主義にすることは国民皆保険を壊すもの。国民の個人情報も不正利用されるおそれがあり、電子化に対応できない病院は廃院に追い込まれる」と強調しました。
さらに、病気でも医者にかからないなど社会保障給付の抑制が行われるほか、個人情報がビッグデータとして利用され、新たな収奪が行われる問題点を強調。最後に「参議院で徹底審議を要求し、廃案に向け大きな世論をつくろう」と訴えました。
マイナカードを押しつけるな!
全国生活と健康を守る連合会の西野武事務局長は、健康保険証の代わりの資格確認証は大きなサービスの低下であり、多くの高齢者が、紙の保険証の存続を願い、マイナンバーカードでは取り残される不安があることを紹介しました。
日本共産党の塩川鉄也衆院議員と社民党の福島瑞穂参院議員が激励に駆けつけました。
参加者は最後に、参議院での徹底審議で廃案に追い込もうとコールしました。
(新聞「農民」2023.5.15付)
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