「農民」記事データベース20230501-1551-11

旬の味


 稲の種まき準備中。有機栽培で種は自家採取です。都合で一昨年産の籾(もみ)ですが、まず機械でノゲ取り、ふるいで大粒の籾を選別、半量くらいに。次に塩水で選別し実入りの悪いものを除き、最後に60度で温湯消毒し、浸種に入ります▼有機栽培の仲間と法人経営農家も加わり、作業はベトナム人も4人加わり7人でにぎやかに進みました。はじかれた籾は、籾摺(す)り精米して食べましたが、全く古米とは思えないおいしさにびっくり。米は籾で保管が良いです▼先日、地元コミュニティーFMで有機農業の話をする機会があり、「自給的有機農業をして、私の所で50世帯分くらいは賄えるのではないか」と話をしたところ、対話相手から、「もしもの時は私の所もその中に入れて」と冗談半分頼まれました▼最近、食料危機の意識を持っている方も増えていると感じました。万が一そうなった時、「農産物の供出」ということが出てこないか心配です。無策以下の農業・食料政策でいじめられ、食料難となり最後は食料統制ではご免です。

(克)

(新聞「農民」2023.5.1付)
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2023年5月

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