本の紹介
田代洋一著(筑波書房)
農業政策の現代史
戦後農政の振り返りに
手元に置きたい1冊
「1960年代―基本法農政の時代」、「1970年代―現代農政へ」、「1980年代―農業縮小の時代へ」などのテーマで1960年代以降の60年間の日本農政の展開をほぼ10年区切りで追跡しました。
「現代史」の「現代」とは、農産物過剰が深刻化し、先進国農政がそれまでの価格政策の有効性を失い、直接支払い政策に移行していく1970年代以降を指します。
そこでは、時代の政治経済を概観したうえで、ほぼ通商交渉、価格所得政策、農地政策、農業と農協を定点観測します。
巻末には略年表が付され、各事項のページ数を付記し、本文と対照しながら読むことができます。
戦後農政を振り返るうえで手元に置いておきたい1冊です。
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発行 筑波書房
A5判、320ページ
価格 3000円+税
注文は、各オンライン書店で。
(新聞「農民」2023.5.1付)
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