旬の味
今年になって、1月は行く、2月は逃げる、3月は去るという言葉を知りました。私が農業に従事していた時、1、2月は前年の柑橘(かんきつ)の収穫・出荷作業の疲れで、1日暮らすのが早く感じました▼3月になると柑橘の防除、せん定、ハウスのビニール被服、3・13の税金申告に向けての税金の計算、と1日が足りませんでした▼今年1月は農民連定期大会での、生態系を生かした持続可能な農業宜言(案)を学びました。振り返ると、私の農業人生は、アグロエコロジーでした。家に馬がいて、稲わら、野草と馬糞尿(ふんにょう)を混ぜ腐熟させ、麦、柑橘、野菜を育てました▼私は馬から牛に代えましたが、減農薬の米作り、産直にも取り組みました。「宣言」案を実践することで展望が開けると確信します▼4月は知る、だそうです。私の孫は4月から小学校1年生。私たちの時代(約60年前)に比べ学校生活は厳しいと思いますが、地元食材の給食で健康に、楽しく学び、過ごしてもらいたいと願っています。 (よ)
(新聞「農民」2023.4.17付)
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[2023年4月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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