「農民」記事データベース20230410-1548-11

旬の味


 道路の真ん中にドンと構えてあごをかいている一団が。「危ないよ」と声をかけても動じない。近所の酪農家に住みついている猫。乗用車でもよけようともせず、いつも困る私。彼らも牛の餌をネズミから守る貴重な存在で、毎日搾りたての牛乳と餌をもらって大切にされている▼私たち農民の命も大事にされず、今なにが必要なのかを考える毎日になっている。安全安心の作物を作り、消費者に喜んでもらう。一時でも人を幸せにできるのは、人としての喜びであり農家としてのやりがいを感じることが農業者を人として育てることになるのだろう▼化学肥料を使わず微生物の力を借りて無用な薬剤を使わない。キューバのような農業が、雪の降る気候でどこまでできるのか? 雪も活用する方法はないのか? 地熱も活用して電気も自給できないか?▼知識の乏しい私はすぐ壁にぶつかってしまう。でも諦めないで思い続けることはできる。雪解けの春に思っていること。とにかく今年1年精いっぱいがんばろう。

(麻)

(新聞「農民」2023.4.10付)
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2023年4月

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