農民連 全国食健連
乳業メーカー最大手
明治ホールディングスと懇談
酪農危機
乳業メーカーも打開へ役割発揮を
農民連と全国食健連は3月29日、乳業メーカー最大手の明治ホールディングス株式会社を訪れ、「酪農危機を打開するために、乳業会社としての役割の発揮を求める」要請書を手渡し、懇談しました。
農民連からは、長谷川敏郎会長、笹渡義夫副会長、藤原麻子事務局長、酪農家の金谷雅史さん(千葉県)などが出席。明治からは、田中正司・コーポレートコミュニケーション部長と、渡部雄亮・IRグループ専任課長が対応しました。
長谷川会長は、飼料など生産コストの高騰で経営危機に直面し、離農が相次いでいる酪農家の現状を語り、最大手企業として酪農危機を打開する社会的役割の発揮を要請。「国がもっと酪農家の生産コストを補てんする仕組みをつくっていくべき。御社は、国に対してこういう仕組みづくりを求めるよう、率先してアクションを起こしてほしい」と求めました。
田中部長は、企業全体としては黒字でも、飲用牛乳の部門は赤字であることなどを紹介し、「酪農家の皆さんの厳しい現状は、報道などでも拝見しています。飲用牛乳は赤字部門ですが、全量、国内自給できている事業であり、国民の大切な食料のひとつとして、存続すべき価値はあると考えています」と語りました。
(新聞「農民」2023.4.10付)
|